コロナウイルス感染防止の為、世の中はマスク一色になってしまいました。誰が被害者になり加害者になるか分からないのですから、この社会状況は数年続き、人と交わる時にマスクを着用する事は、礼儀作法、社会常識として定着することになると思います。
私達信仰者も、時と場合によって、マスクをして勤行唱題をしなければいけない場面が増えて来ます。
私も、この様な状況になって、葬儀や法事、法要で多数の方々が、集う場面では、マスクをして御経を唱えてきましたが、呼吸をするたびに、口に触れるマスクが、パカパカと弁の様に口に蓋をして、深い呼吸をする事が出来ないで、小さな呼吸を数多く重ねていくうちに、軽い酸欠状態となり、最初から最後迄、同じテンポで御経を唱える事が出来なくなってしまう事が何回も続きました。又、説法をする時も声を出す度に同様にマスクがパカパカし、大きく口を開けて呼吸し、大きく発音出来ない為に声がくぐもってしまって、聞いている御信者さんも聞き取れない事が多々出て来ました。これは何とか改善しないといけないと、呼吸が楽そうな形状の色々なマスクを試しましたが、市販されている物の中には有りませんでした。それでは、なにがしかの形状部品も重ねる事によって改善できるのではないかと、試行錯誤を重ね、試作しては使ってみて、試作しては使ってみてを繰り返し、簡単、簡便、安価、衛生等々総合的に考え、以下のものを考案しました。誰でも簡単に短時間で制作出来ますので、私と同様の不自由さストレスを感じ悩んでいる方は一度試してみて下さい。又、御信者さんの中でも、マスクをして接客、案内、会話をしなければならない仕事、生活をされている方、ジョギング、ウオーキングをされる方にも呼吸のストレスを何割かでも改善する事が出来ると思いますので、勧めてあげて下さい。
①直径1㎜のステンレス針金、針金切断用のペンチ、先が一番細いキリ、幅5㎜角厚さ3㎜程度の大きさのゴムを二箇(輪ゴムの材質に似ている物)を用意します。
②針金を長さ25㎝の長さにします。
③25㎝に切った針金を、ビワの実型(しずくのようにU字型)に曲げます。
④左右の先端1㎝を30°上に曲げる。
⑤針金の左右の切り口に、安全とズレ防止の為、ゴムにキリでガイドとなる穴をあけ、その穴に針金をこじ入れ挿入しキャップ状にします。
⑥左右均等に全体を湾曲させます。どのくらいの湾曲かは、個人個人の鼻の高さ、鼻柱の太さ、頬骨の高さ等々で個人差がありますので、自分に合うように調整して下さい。マスクのカーブが相手に向かって凸とすれば、針金の設置形状はマスクの中で凹となり、頬骨を支えとして口の前に空間を確保する様になります。
⑦鼻固定のワイヤーが上部に付いているマスクがベストマッチです。上部のワイヤーの幅を内側へしっかり一折し、中央の鼻柱の部分もしっかり山形に曲げ、折が甘い為に戻ったり膨らんだりしないようにします。内側に一折する事によって、メガネをしている人は、メガネの曇りを半減する効果があります。
⑧内側へ一折した中央へ内側からワイヤーの左右先端ゴムキャップ部分を差し込みます。
⑨ワイヤーがズレないように押さえながらマスクを掛け、呼吸する度にマスクが唇に触れないように湾曲を微調整して下さい。